STORY

ストーリー

時は江戸時代、天下を納めるは第八代将軍 徳川吉宗。
吉宗の命令で、質素倹約、特に娯楽の規制が強化され、江戸の町は暗澹とした雰囲気に包まれていた。
禁令を破る者は闇に葬られる噂が立ち、人々は、恐怖におびえ暮らす町と化していた。
しかし、噂話による町の統制は、吉宗が仕掛けたものではなく、吉宗に仕える忍者服部 伝衛門が指揮をしていた。
服部は、己の忍術と口車で吉宗を操り、日本を支配しようと企んでいたのだ。
だが、そんな服部の陰謀もただ一ヶ所、幕府の規制をはねのけ、昼夜ドンチャン騒ぎな町があった。
江戸より遥か西 尾張の国(今の名古屋)。尾張の藩主、徳川宗春の納める町だった。
服部が、手下達を尾張に送り込み、再三脅しをかけるが、全く聞く耳を持たない宗春と尾張の住人達。
遂に吉宗は尾張に出向く。

吉宗 「私は四六時中、江戸の民の幸せの事ばかりを考えている。しかしその答えは今だ出ない。」
宗春 「では、その答え将軍様にお見せするようお約束します。私めにも一つお願いごとが…」
吉宗 「申せ。」
宗春 「将軍様のとびっきりのパフォーマンスを見せていただきたい。」

二人は、次の満月の日を期限に、互いに約束を交わす。
互いの約束を果たすため、宗春と、そして吉宗のとった行動とは…。

花魁トップを目指す遊女、日本一の劇作家を目指す作家、タップに目覚める発明家、表現する事を規制されてきた忍者達など、個性豊かなキャラクター達も登場し、表現する人の夢と希望を謳った痛快エンターテインメント。
ラストに向けて疾走する勧善懲悪なストーリーと、歌、ダンス、タップ等をこれでもかと詰め込んだ圧巻のパフォーマンスで、観る者を心をわしづかみする究極のステージ!!
これぞ、Tokyo七福神版、ジャンク歌舞伎!!!